アロマセラピーを高める
先日、禅(ZEN)とマインドフルネスの違いについての記事を見かけました。
両者を知っていてもその違いを私は明確に知らなかったので、とても興味深い内容でした。
以下、その記事を一部引用させて頂きます。
マインドフルネスは仏教で言うサティ、瞑想の基礎的な技術を英語にしたものです。
けれど、欧米では仏教の瞑想を反映しているものの、健康管理に応用している点で禅との相違が見られます。
例えば、集中力を高めたり、うつ症状の緩和に効果があるとされ、効果があるからやろうという、そのような考え方が欧米での用いられ方だそうです。
そしてそれが日本にも入り、取り入れられています。
一方で禅(ZEN)は、結果的に健康になったり、不安な気持ちが解消されることはあっても目の前にある短絡的な利益を求めるのではなく、それを実践すること自体を目的にし、その先に何があるのかはわからないけれど、でも何かがあると信じて、トレーニングを積む。
それが仏教や禅の本質ということです。
そして、もし悟ることができたとしても、それで満足して終わることなく、悟りを得たらその経験を世のために使っていくことも特徴で、禅の修行はあくまでもその手段にすぎないと言います。
また、欧米で流行したマインドフルネスのような何らかの利益を得ようとする功利主義的な考え方のもとで得られた幸福感というものは長く続くものなのかどうか、それは経験的に否であることが多く、心にしっかりと根付くものでないのであれば、根本的な解決にはなりません。
私が実践するアロマセラピー(芳香療法)でも同じことが言えます。
アロマセラピーは筋の質の向上や疲労回復のために考案されたスウェディッシュマッサージを基礎にビューティーセラピーとホリスティックマッサージの考え方が付け加えられたものです。
欧米で流行したマインドフルネスのように心を落ち着けたり、むくみや肩こりの解消、美容のためなど、何らかの利益を得るために生まれたセラピーです。
1回の施術、セラピーでこのような利益を得ることはもちろん可能です。
けれど本質を解決しなければ、私たちが心から望む継続した本当の利益を得ることは出来ないのを切磋琢磨、勉強しているセラピストさんであれば知っています。アロマセラピーやエステティック、整体などを多く受けたことがある方もこの事実に気付いている方は多いでしょう。
アロマセラピー(芳香療法)は幸運なことにホリスティックな考え方を取り入れたセラピーです。
アロマセラピーを本質の解決までたどり着けるより良いトリートメントとすることはこのホリスティックな部分と、お客さま(目の前で向き合う相手)と作り出す空間に禅(ZEN)の本質をより意識して取り入れることなのは間違いありません。
ただセラピストが忘れてはいけないことはこれもまたセラピーをよくするための手段の一つに過ぎないということ。
こうしなければ、これでなければ、そのような考え方が生まれた瞬間、それはホリスティックな考え方を取り入れたアロマセラピーとはかけ離れてしまいます。